

英語力の幅を広げてくれる本
日々英語を机の上で勉強し、TOEFL/TOEICなどのスコアアップに励んでいる人。ネイティブと話す機会があり会話(意味)は通じるも、微妙なニュアンスの差にもどかしさを感じてる人などには、大変有意義な本である。
例)アルバイト先で週末も働いてほしいと頼まれたが、試験前なので断る場合。
Sorry, I (must/have to) study. と言った場合の相手の受け止め方が書かれている。また、著者が一方的に結論を書いているわけではなく、複数のネイティブにアンケートをとっているところがユニークな試みだと思います。この例の場合だと、80%のネイティブがmustは使わないと言っています。しかし、アンケート形式にしてあるのでmustを使うという少数意見もあることが分かります。
カン違い英語はどう受け取られるか
本書の構造は、「簡単な質問(Yes/Noを選ぶこともあるし、いくつかの選択肢から解答するものある)」→「アンケート方式によるネイティブの答え(選択肢のパーセンテージ)」→「ネイティブのさまざまな意見とネイティブならこう言うという答え」→「会話例」となっている。また、ときおり、興味深いコラムがついていて、読み物としても楽しめる。
質問自体は、英語歴の長い方にとってはそれほど難しいものではないと思うが、おもしろいと思うのは、ネイティブ達によって寄せられた様々な意見や、アメリカ人とイギリス人との間で答えが別れるところだと思う。
例えば、「友人がパーティーを予定しており、その場にいない別の友人について来られるかどうか質問される。前の晩、彼女に会ったときには行くと言っていた。この場合、She will come to the party. と答えてよいか」という質問がある。
ネイティブの回答は、米国人「Yes45%、No55%」英国人「Yes17%、No83%」だ。
ネイティブの意見がいくつか掲載されているが、ここでは、“No”の意見を一つ挙げてみる。“You can't presume someone's actions. It's quite rude and inappropriate and could cause you trouble later.”(英20代)
そして、“I think she's coming to the party.”等いくつかの解答例を示した後、ちょっとしたダイアログへと続く。
ある程度、英語の学習や実践の会話をしている方には、おもしろい読み物として、うなずいたり、なーるほどと感心したり、にやりとしたりと十分楽しめるだろう。
英語という言葉の柔軟性が良く分かる
レクシス・シリーズをレクシス・シリーズたらしめているコラムをまとめたもの。このコラムを読みたくて「コアレックス」を買った位なので、正直ありがたい。
ネイティブの多くが「こう使っても良い」と考える表現を、日本人(特に英語教師や学者)が完全否定するという例という意地悪な読み方をすることもできるが(笑)、このコラムの素晴らしい点は「英語という言葉の柔軟性」を示してくれることだろう。
「少々文法から外れても問題ないのだ」と知ることで、気分的に英語を使うことが楽になる。その意味で、これから留学を考えている人には特にお薦めする本である。
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